#01
すもも農家 古賀さんに聞きました
すもも×JAふくおか八女すもも部会
JAふくおか八女すもも部会

部会長 古賀則夫さん

部会長 古賀則夫さん
すもも農家を続けて30年、JAふくおか八女のすもも部会長として活躍されている古賀さん。今回は、長年の経験が生み出す、すもも栽培への思いやこだわりについて古賀さんにお話を伺いました。

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オンラインショップ「八女屋Web」
オンラインショップ「八女屋Web」
JAふくおか八女公式オンラインショップ「八女屋Web」では、季節の果物をはじめ、野菜やお茶、花き、加工品などJAふくおか八女管内の農産物を紹介・販売しています。ご家庭用から大切な方への贈り物まで、用途に合わせてぜひ「八女屋Web」をご利用ください。
JAふくおか八女のすももはどのように育てられているのでしょうか?
八女地域の「すもも」を支える、栽培の工夫とこだわり
八女地域の大地で育つすもも。JAふくおか八女管内を含む南筑後エリアでは、豊かな自然環境の中で多くのすももが大切に育てられています。
果樹園を訪れると、まず目を引くのが棚いっぱいに広がる枝です。以前は一般的な立ち木栽培が中心でしたが、現在は枝を棚面へ広げて誘引する「棚仕立て」に取り組まれています。枝を横へ伸ばすことで、高い場所での作業が減り、剪定や防除、収穫の負担を軽くすることができます。作業効率が向上することで、より広い面積を管理できるようになったそうです。さらに、より良い品質を目指して「ジョイント栽培」という方法も取り入れています。隣り合う木の枝同士をつなぎ合わせ、樹全体の成長のバランスを整える技術です。これにより園全体を早く枝で覆うことができるだけでなく、木の根元から先端まで品質のばらつきを少なくし、均一で美味しいすももづくりにつながるといいます。
すもも栽培の中でも、古賀さんが「最も重要で神経を使う作業」と話していたのが授粉です。
花が咲いても、しっかり受粉できなければ実はなりません。花の時期にはミツバチを放して受粉を促しますが、気温が低いとミツバチは思うように飛ばないことがあります。そのため、人の手による作業も欠かせません。花粉を採取して手作業で付けたり、ブロワーを使って花粉を飛ばしたり、さまざまな方法を組み合わせながら着果率を高めています。
特に、人気品種の「貴陽」は着果が難しく、「幻のすもも」と呼ばれる理由もそこにあるのだとか。
作業したその場で結果が分かるわけではなく、後になってようやく「実がついた」「つかなかった」が見えてくるため、天候や品種によっては何度も同じ木を回り、一つの品種に10回ほど対応することもあるそうです。
古賀さんがすももづくりで一番大切にしていることを教えてください。
すももへの「想い」と、食べ頃のすももを見分けるコツ
古賀さんがすももを育てるうえで一番大切にしているのは、「食味」です。なるべく樹の上で熟させた方が美味しくなるため、輸送にかかる期間なども考慮しながら、ぎりぎりまで樹上で熟成させ、最も良いタイミングで収穫することを心がけています。長年培ってきた知識と経験があるからこそできる、一番美味しい状態で食べてもらうためのこだわり。その言葉からは、食べる人への思いが強く伝わってきました。
最後に、美味しいすももの見分け方も教えていただきました。全体が赤く色づき、表面の筋まで赤みが入っているものが食べ頃のサインなのだそうです。また、生産者ならではの豆知識として、「すももの花は、晩成種(収穫が遅い品種)から先に咲き始めるんです」と教えてくださいました。「なかなか珍しいでしょう」と楽しそうに話す古賀さんの姿がとても印象的でした。
長い時間をかけて育てられた一粒のすもも。その背景には、日々の積み重ねと、生産者の丁寧な仕事があります。大切に育てたすももがきれいに実り、収穫できた瞬間が何よりの喜びだという古賀さんの言葉からは、すももづくりへの誇りとこだわりが感じられました。
すももの品種について
品種
大石早生(おおいしわせ)
収穫時期
5月下旬〜6月中旬
スモモの中でも最も早く店頭に並ぶ品種です。甘みと酸味のバランスが良く、さわやかな風味が楽しめます。国内で最も多く栽培されている品種の一つで、やや小ぶりな果実が特徴です。収穫時は淡黄緑色ですが、追熟が進むと濃い紅色に変わり、甘みも増していきます。
品種
ソルダム
収穫時期
6月中旬〜7月中旬
黄緑色の果皮に赤色が斑状に入る独特の見た目が特徴で、完熟すると濃紅色へと変化します。果肉が鮮やかな赤色をしているのも大きな特徴です。追熟によって果皮が赤く染まり、果肉はやわらかくジューシーに。酸味が和らぎ、甘みがより引き立ちます。
品種
貴陽(きよう)
収穫時期
6月下旬〜7月中旬
完熟すると果皮は紫がかった紅色となり、同心円状の輪紋が現れやすいのが特徴です。果実は一般的なスモモの2~3倍ほどの大きさになり、スモモの中でも最大級を誇ります。甘みと酸味のバランスに優れ、濃厚な味わいが人気です。栽培が難しく収穫期間も短いため、「幻のスモモ」と呼ばれています。
品種
太陽(たいよう)
収穫時期
7月中旬〜8月中旬
大玉で食べ応えがあり、濃い紅紫色の果皮が特徴です。完熟すると果皮に細かな線状の輪紋が現れます。甘みと程よい酸味を持ち、熟すにつれて酸味が穏やかになり、甘みが増していきます。日持ちが良い品種としても知られています。