REPORT
VOL.01
たけのこ農家 平島さんに聞きました
たけのこ×JAふくおか八女たけのこ部会
JAふくおか八女たけのこ部会

副部会長
平島基道さん

副部会長 平島基道さん
元JA職員という経歴を活かし、現在は実家のたけのこ農家を継いで8年目になる平島さん。生産量国内トップクラスを誇るJAふくおか八女の「たけのこ部会」では、約330名の生産者をまとめる副部会長として活躍されています。今回は、地域に根ざしたたけのこづくりへの想いや、日々の仕事について、平島さんにお話を伺いました。

CONTENTS 目次

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国内トップクラスの産地として知られる「八女のたけのこ」には、どのような特徴があるのでしょうか?
約400年の歴史が育む「赤土の恵み」と、早期出荷を支える熟練の管理技術
春の訪れを告げる味覚の代表格、たけのこ。なかでも福岡県八女地域は、国内トップクラスの生産量を誇る一大産地です。その歴史は江戸時代初期(約400年前)まで遡り、古くからこの地の豊かな自然とともに歩んできました。栽培面積は約180ヘクタールに及び、その99%を占めるのが、肉厚で風味豊かな「孟宗竹(もうそうちく)」です。
八女のたけのこが市場で高く評価される最大の理由は、その育つ環境にあります。栽培地の多くは、保水力に優れた「赤土」が中心の土壌です。この赤土で育つことにより、たけのこは「砲弾型」と呼ばれる丸みのある美しい形状になり、身がぎっしりと詰まりながらも驚くほど柔らかく、エグみの少ない食味に仕上がるのが特徴です。
また、収穫期間の長さも産地の強みです。八女地域は生育の早い平坦地から山間地まで広範囲に竹林があるため、12月上旬から4月下旬までの長期にわたり、常にみずみずしい「たけのこ」を届け続けることが可能となっています。特に3月下旬から4月中旬にかけては、産地が最も活気づく最盛期を迎えます。
この高品質な「八女ブランド」を支えているのが、生産者による緻密な管理です。生産者の平島さんは「光入れ・施肥・適期伐採などの管理が、早出しと品質向上の鍵です」と語ります。秋口に古い竹を伐採して竹林の日当たりを良くする「光入れ」を行い、地温を上げることでたけのこの発生を促進させています。「八女産たけのこは赤土由来の砲弾型で柔らかく、エグみが少ないのが強み。少しでも早く、良い状態で届けたい」という平島さんの言葉通り、1年を通した徹底された準備が、12月からの早期出荷と優れた品質を支えています。
美味しい「たけのこ」の見分け方や、おすすめの調理法を教えてください。
新鮮さを見極めるポイントと、生産者・平島さん直伝の「一番好きな食べ方」
店頭にたけのこが並び始めると、どれを選べば良いか迷う方も多いのではないでしょうか。美味しい一品を選ぶには、まず「穂先の色」に注目してください。黄色い方が新鮮で、日光に当たって緑色になったものよりもエグみが少ないとされています。また、根元の「イボ」が赤いもの、皮にツヤがあり切り口が白いものを選ぶのがコツです。
サイズについては、大きいもの、小さいものそれぞれに良さがあります。小さいものはアクが少なく、非常に柔らかいのが特徴です。一方、大きいものは成長が進んでいる分、繊維質が多くしっかりとした食感を楽しむことができます。料理に合わせて、それぞれの特徴を味わってみてください。
シーズン中、平島さんの食卓には毎日たけのこ料理が並びます。定番の煮付けや天ぷらなど、さまざまな楽しみ方がありますが、数多くのたけのこを食べてきた平島さんが「一番好きな食べ方」として教えてくれたのは、驚くほどシンプルな一品でした。「炒めたたけのこを醤油で食べるのが一番。これがたけのこ本来の風味を最も引き立ててくれるんです」と平島さん。素材に自信がある産地だからこその、究極の楽しみ方と言えるでしょう。
他にも、麻婆豆腐やあんかけなどの中華料理、山形県庄内地方の「孟宗汁」など、たけのこは和洋中を問わず活躍します。たけのこは、施設栽培ができない“自然が育む旬”。カリウムや食物繊維も豊富で、特にカリウムは血圧を下げる効果があるため、健康を気遣う方にも最適です。
選び方や調理の工夫を知ることで、歴史ある八女の赤土が育んだ「本物の味」を、ぜひご家庭で心ゆくまで楽しんでください。平島さんのイチオシである「醤油炒め」も、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
知って得するミニコラムたけのこの歴史とは?
八女地域のたけのこ栽培は、江戸時代初期から続く大切な文化です。始まりは、あるお坊さんが中国から持ち帰った一株の根だったと言われています。それが約400年の歳月をかけて八女の地に広がり、今の広大な竹林を形成しました。歴史の重みを感じながら、旬の味わいを堪能してみてはいかがでしょうか。