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ミカン輸出に向けての前準備ミカンバエの調査

トラップの中身を確認するJA職員ら
(写真:トラップの中身を確認するJA職員ら)
JAかんきつ部会が行う、令和3年産ミカンのタイ王国とアメリカへの輸出に向けたミカンバエの調査が進んでいます。同部会では平成26年から、農林水産省門司植物防疫所や福岡県、八女市、全農ふくれんと連携し、輸出に向けたミカンバエのモニタリング調査を続けており、現在まで無発生を確認しています。

 ミカンなどの柑橘類の果肉に寄生し、食害するミカンバエ。調査は、ミカンバエが活動する4~10月末まで2週間に一度のペースで行われます。果実が肥大し始める6月下旬ごろから、果実への寄生が疑われる変色した果実や穿孔痕等の異常果がないかサンプリングを行います。

この日(8月25日)の調査では、2班に分かれて計17か所の園地を巡回。JA園芸指導課と八女普及指導センターの担当職員が、園地に設置されたトラップと呼ばれるプラスチック製の籠に誘引剤を投入。トラップの中に入った虫は、後日回収防疫所で確認されます。

 米国では、日本で発生するミカンバエの侵入を防ぐため、温州ミカンの輸入を本州と四国産に限定していましたが、平成28年の植物検疫協議により、生産園地やその周辺でミカンバエの無発生を調査するという条件のもと、九州の一部の産地で輸出が認められました。

 JA担当職員は「今後も調査を続けていき、海外へ向けた八女産ミカンの更なる販路拡大や認知度向上に努めていきたい」と話しました。