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良質な一番茶収穫に向けて秋整枝講習会開く

茶園に入り整枝の高さについて確認する参加者
(写真:茶園に入り整枝の高さについて確認する参加者)
JA茶業部会では、来年の良質な一番茶収穫に向けて、JA管内の各地区で秋整枝講習会を開いています。10月8日には、星野村で開き、生産者約50人が参加しました。

 来春の一番茶の萌芽を揃えるために行う秋整枝は、収量や品質を左右する重要な作業の一つです。茶樹の樹勢や葉の硬化を観察し、それぞれの茶園に適した芽数を調整する技術が必要とされます。

 講習会では、JA担当職員や八女普及指導センターの職員が、整枝の時期や高さなどについて説明。参加者は、茶園に入り、枝を確認しながら目合わせをしました。整枝の時期については、平均気温が19℃以下になる10月中旬~下旬にかけて行うことや、生育が良好な茶園では、整枝の1週間前に粗切りを実施することについて申し合わせました。整枝の高さについては、越冬芽の養分貯蔵のため、葉層を10㎝以上確保することについて確認。他に、今後の病害虫の防除や来春の茶園管理についても説明がありました。

 今年の9月下旬からの1か月の気温は平年並みの見込みです。茶園では、二番茶以降の剪枝の早晩により、秋芽の生育に差が見受けられています。

 JA担当職員は「生育状況や今後の気温の推移を見極めながら、茶園の管理に努めてほしい」と話していました。