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幸せを運ぶ黄色い花!洋ラン「ハニードロップ」出荷本格化

「ハニードロップ」を収穫する西村部会長
(写真:「ハニードロップ」を収穫する西村部会長)
JA洋ラン部会で、オンシジューム「ハニードロップ」の出荷が本格化しています。輸入物の洋ランが国内の流通のほとんどを占める中、JA管内は国産では日本一の生産量を誇ります。「ハニードロップ」は、黄色一色で柄がない花びらが優雅な印象を残し、葬儀需要からブライダル、カジュアルフラワーまで幅広く使用されています。また、日持ちも2週間程度と良いです。

 周年で洋ランを出荷している同部会では現在、季咲のものが開花期を迎えています。芽かきを4月に行うことで、年末の需要期に安定供給できるよう努めています。年間で約100万本の出荷量を見込んでいます。

 八女市の西村次郎部会長の園地でも、一面に咲き誇った同品種の収穫作業に追われています。西村部会長は「輸入段階で傷みやすい外国産の花と比べると、国内産は花付きや花持ちが良く、新鮮さが魅力」と話しています。

 同部会は、令和2年産の同品種を14人が約3haに作付けします。新しく伸びかけた芽の中から生長点を取り出し、無菌の培養基の中で増やす「メリクロン苗」を外部委託し、優良な株を安定して量産。高品質な花を市場に出荷しています。また昨年から、より花持ちが良く、飾り映えするという新品種「太陽の子」の栽培も試験的に始めています。

 西村部会長は「コロナ禍で販売が不透明な状況化ではあるが、今後も高品質な花の出荷に取り組んでいきたい。当産地の可憐な黄色い花を飾って頂き、コロナ禍に負けない生活の癒しにしてほしい」と話していました。