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女性の会が農機具講習会開き、安全重視で意識統一

講師の指導のもとトラクターを操縦しながら畑を耕す参加者
(写真:講師の指導のもとトラクターを操縦しながら畑を耕す参加者)
八女市で活動する「八女市の農業・農村の活性化をめざす女性の会」は、2月8日、同市の農地で、農作業安全講習会を開きました。トラクターなど、農業用機械による事故を軽減するための安全意識と行動の統一を図り、今後の農作業につなげることが目的。会員ら約30人が参加しました。

 約12aの畑で自らが栽培する、ジャガイモの定植作業と兼ねて行われた講習会では、JA農機センター職員を講師に招き、実際にトラクターを操縦しながら畑を耕し、使用時の注意点について学びました。

 事故の防止策として、道路走行前に左右のブレーキペダルを連結することや、農地に入る際は前進しながら直角に入ることなどを確認しました。

 地域農業を担う女性の育成を目指して活動する同会では、農業用機械の操作方法を学ぶ講習会や、ジャガイモの収穫体験、地元の学校給食への提供などを通して、男性の補助的役割ではない、女性農業者の自立に向けて取り組んでいます。JAでも同会の活動に長く携わり、定植や収穫作業を一緒に行うなど活動を支援しています。

 トラクターの操縦を体験した参加者は「夫婦で農業をしているがお互い高齢なので、一人でも農作業ができるよう今後も学んでいきたい」と話していました。同会の池田さゆき会長は「トラクターの安全な操縦技術を学ぶことで、女性が自主的に農業を続けていけるよう今後も取り組んでいきたい」と話していました。

 定植したジャガイモ150kgは、5月下旬頃に収穫され、地元の保育園や小中学校に学校給食として提供される予定です。