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ひな飾り「さげもん」作り続けて20年 女性部員甲木壽子さん

ひなまつりの吊るし飾り「さげもん」を飾る甲木さん
(写真:ひなまつりの吊るし飾り「さげもん」を飾る甲木さん)
JA立花地区女性部員の甲木壽子さんは、ひなまつりに飾る吊るし飾り「さげもん」を作り続けて20年以上の手芸名人です。作ったさげもんは、地元の「道の駅たちばな」で販売。また、女性部のさげもんサークルで指導し、JAのイベントで展示するなど、精力的に活動しています。

 さげもんとは、福岡県柳川地方に伝わる吊るしびなで、鶴や亀、エビ、セミなどの生物をかたどった人形が、子どもの成長を願い飾られます。

 甲木さんが、さげもんを作り始めたのは、孫が誕生したのがきっかけ。初節句の日に座敷に飾っていると、そのかわいさや華やかさが人気で、写真を撮りに訪れる人がいるなど好評だったそうです。

 さげもんの素材は、ちりめんを使い、着物の布でも作れるそうです。一針ずつ手縫いで「孫が健康でありますように」と願いを込めて作っています。年中作業をしており、1年に一対ずつ完成します。「縫い仕事をしていると、日頃の嫌なことも忘れて夢中になれる」と話します。さげもんの他にも、「苦難猿」という縁起物の置物も製作しています。

 2月19日には、立花町のJA立花地区センターで、女性部の展示会が開かれ、甲木さんや仲間たちが製作したさげもんが飾られ、彩りを添えていました。甲木さんは「さげもんは、いろんな種類の人形のかわいらしさと華やかさが魅力。今後も女性部の仲間たちと一緒に作り続けていきたい」と笑顔で話していました。