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八女茶の消費拡大に向けて生産から販売まで共同で運営

茶園を県学し、生育状況を確認する岩田屋三越の従業員ら
(写真:茶園を県学し、生育状況を確認する岩田屋三越の従業員ら)
JAは、百貨店運営会社や茶生産者、茶問屋と協力して、八女茶の消費拡大に乗り出しています。共同で運営する茶園の生産・流通・販売をそれぞれが担うことで、八女茶の魅力をPRします。

福岡県が所有する、筑後市の筑後広域公園内にある約50aの茶園を、JAと筑後市のマル永製茶、八女市の茶問屋の熊谷光玉園、岩田屋三越が共同で運営。施肥や防除など、茶園の管理は主にマル永製茶が行っています。JAは栽培指導や、収穫した茶を集荷し販売するなど協力しています。また、収穫した茶を熊谷光玉園が仕入れスイーツなどに精製加工し、岩田屋三越に卸します。その後、茶は同社が経営するデパート地下やギフトなどで販売されます。

この取り組みは、「岩田屋三越ファーム」プロジェクトの一環で、同社の従業員が主体性を持って生産から商品開発・宣伝・販売に携わることで地域と絆を深め、生産地の現状や課題を知り販売活動に生かすことを目的としています。同社の従業員は、茶の被覆作業や清掃など、茶畑の管理作業を年間通して手伝っています。

4月16日には、同社の従業員が園地を訪れ、早生品種「さえみどり」の収穫作業や、バロン(被覆資材)を外す作業を手伝った他、地元の茶工場を見学しました。マル永製茶の永松優次さんは「同園地は、筑後広域公園の体験エリアとなっており、八女茶のPRも兼ねている。今後もJAや企業などと協力しながら、高品質な茶の消費宣伝に努めていきたい」と話していました。