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ハウス桃出荷始まる

初出荷されるみずみずしい桃
(写真:初出荷されるみずみずしい桃)
JAふくおか八女もも部会で、4月21日から令和3年産ハウス桃の出荷が始まりました。八女市のJA広域集出荷場には、この日約16kgのハウス桃が生産者によって持ち込まれ、福岡県内の市場やJA農産物直売所「よらん野」などへ出荷されました。

今年産は、桃にとって重要な開花の時期にあたる1月下旬以降の気温が高かったため結実に不安が残りました。そうした中で果実を確実に残すような管理を行い、例年通りの果実数確保に苦慮したものの、生育は前進化し、例年より10日早い出荷開始となりました。

今後は部会の主力品種「日川白鳳」の他、「ふくえくぼ」、「加納岩白桃」などの出荷が続き、6月初旬をピークに7月中旬まで続く予定です。

57人で約12.8haに作付けする同部会では、今年、ハウス・露地物合わせて出荷量145tを見込んでいます。

部会では、今後加温ハウス栽培から、無加温ハウス栽培、トンネル栽培、露地栽培と、作型による出荷リレーが続きます。また、桃は収穫の適期が短いので、ハウスや露地の巡回など栽培管理を小まめにすることで、適熟収穫に努めています。

出荷された桃は、ひつつひとつ目視検査を行い、その後光センサーで糖度・熟度を測定し、基準に満たないものははじかれます。検査にクリアした桃は押し傷がつかないよう丁寧にフルーツキャップを付け、すべて手作業でパックに詰めるなどの徹底した品質管理が行われています。

JA担当職員は「今年は、開花期の高温による、生育のバラつきがあったが、生産者の努力により例年に劣らない品質に仕上がった。生産者には、日々熟度を確認してもらい、適熟収穫に努めてほしい」と話しました。