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ブドウ「博多ピオーネ」初出荷

初出荷される高品質の「博多ピオーネ」
(写真:初出荷される高品質の「博多ピオーネ」)
5月12日よりJAふくおか八女ぶどう部会で、ブドウ「博多ピオーネ」の出荷が始まりました。

「博多ピオーネ」は、JA管内で生産する黒ブドウでは「種無し巨峰」に次ぐ主力品種です。巨峰とカノンホールマスカットを掛け合わせてできたこの品種は、巨峰よりも大粒で酸味が少ないのが特徴。歯触りの良い食感とマスカット由来の爽やかな甘みから、幅広い世代の消費者に人気があります。

福岡県最大のブドウ産地で、県内系統販売シェアの6割を誇る同部会では、部会員315人のうち121人が2153aで「博多ピオーネ」を作付け。9月下旬まで計267tを、福岡・広島・関西などの市場に出荷します。

令和3年産は、天候に恵まれた昨年産に引き続き色つきや玉太りともに良好。春先温暖な気候に見舞われたことや、晴天が続き日照条件にも恵まれたことからしっかりと甘みを蓄えた高品質な仕上がりとなっています。

JAでは、集荷場で荷口ごとに糖度17以上、酸度0.7%以下の基準で検査を行っており、厳選した博多ピオーネのみを出荷します。   

この日(5月27日)、八女市のJA稲富集荷場には合計350kgの「博多ピオーネ」が持ち込まれました。生産者の一人は「一年間、一生懸命努力しブドウを育ててきた。値段は高いが味わって食べてほしい」と話しました。