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正月飾りに欠かせない千両集荷始まる

 JA花き部会で12月4日から、正月の縁起物として人気の高い常緑樹「千両」の集荷が始まりました。広川町の上広川選果場には2人の生産者が持ち込みJA職員らによって選別・結束された後、九州一円や関西の市場に「広川千両」として出荷されます。14日に久留米市の市場で行われる初競りを皮切りに各地で「千両太市」がにぎわいを見せます。
 鮮やかな赤い実と、深緑の葉のコントラストが美しい千両は、別名「草珊瑚」とも呼ばれ、正月飾りとして松竹梅と一緒に飾られるなど日本の縁起木として知られています。また近年では、洋花と合わせて楽しむフラワーアレンジメントとしても人気があります。JAでもそのような幅広い需要に対応するため、実の付き、茎の長さなど9つの階級に分け選別し出荷しています。令和4年産は、生育期の少雨で成長が懸念されましたが、11月下旬以降に気温が下がったこともあり、高品質に仕上がっています。
 昼夜の寒暖差が大きいほど、赤く美しい実を付ける「千両」。同町で30年以上栽培を続けている田中健一さんは、標高約200mの園地で栽培。土壌管理や寒冷紗を使っての遮光など、実の付きや葉の色をよくするための栽培管理を徹底しています。
 田中さんは「『千両』は日持ちも良く、日陰で風のない場所に飾れば2月ごろまで鑑賞できる。正月飾りとしてはもちろん、家庭でも気軽に飾って楽しんでほしい」と話していました。