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中山間地のスマート農業推進へ草刈り機・ドローン実演会開く

JAや八女普及指導センター、行政、関係機関で構成する八女地域農業振興推進協議会中山間地振興部会は、10月19日、星野村でラジコン草刈り機とドローン等農業用機械実演会を開きました。高齢化や人手不足が進む中山間地域での農作業の省力化・軽作業化を進めることで、生産者の労力軽減や生産基盤の維持を図ることが目的です。管内での実演会は、黒木地区に続き2回目。関係者約30人が参加しました。
 草刈り機実演会では、株式会社オーレックの職員が、ラジコン型や乗用型など、4種類の草刈り機について実演を通して説明。人力での作業が難しい傾斜地や枝の下などでも円滑かつ安全に草刈りできることを紹介しました。また、ドローン実演会では、株式会社丸山製作所の職員が空散用のドローンの機能性について説明。田んぼの内側を散布した後に外周を旋回して散布を行える機能「額縁散布モード」などについて紹介しました。参加者からは価格帯や重量などについて質問が挙がっていました。
 星野村など管内の中山間地では、米農家や果樹農家を中心にスマート農業化が少しずつ進んでいます。一方で耕作放棄地では、草刈り機を背負いながら移動するなど人力での作業が生産者の負担になっている事例もあります。国や自治体がスマート農業を推進していることもあり、同振興部会では補助事業を活用しながらの購入を勧めています。JA担当職員は「中山間地でも園地の形態はさまざまなので、それぞれの農機の特性を見極めながら、農作業の省力化につなげてほしい」と話していました。