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糖度良好!極早生ミカン「早味かん」出荷始まる

 JAかんきつ部会で、福岡県で育成した極早生種「早味かん」の出荷が9月16日から始まりました。令和4年産は結実期を迎える園地が増え、部会全体でシートマルチ被覆を徹底。生育期に雨が少なかったこともあり、果実の糖度を高め昨年以上の集荷量や果実品質を目指します。初出荷に合わせて開かれた評価目合わせ会では、糖度11を超えるものが多数を占め、着果・食味ともに良好な仕上がりとなっています。
 初出荷を迎えた16日、八女市立花町のJAかんきつ選果場には、約20tが持ち込まれ、光センサーにより選果・選別された後、関東・関西地方の量販店など全国の市場へ出荷されました。同品種は9月下旬に出荷最盛期を迎え、10月中旬まで約1200tを集荷します。ミカン全体では、3月末まで約5,000tを集荷する見込みです。
 7月~8月に土壌を乾燥させる事で糖度が高まる同品種。同部会では、透湿性マルチシートを樹冠下に被覆する事により土壌水分を制御し、早期の摘果で果実の大きさを揃えることで、糖度が高く高品質な「早味かん」作りに努めています。平成23年から導入を進め、令和4年産の栽培面積が64haと5年で約10倍に拡大しました。また、昨年産は荒摘果・仕上げ摘果や肥培管理を徹底し、過去最高の1149tを集荷しました。同部会の松﨑智明部会長は「生産から販売まで部会とJAが一体となって、シーズンを通して高単価での販売に繋げたい」と話していました。今後は、JAブランドミカン「華たちばな」をはじめ、一定期間、低温貯蔵し濃縮された甘みが特徴の「蔵出しみかん」など、出荷リレーが続きます。