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地元産酒米を使用した酒「繁桝」がプラチナ賞を受賞

 JA管内で生産された酒米を使用した酒「繁桝」が、令和4年5月にフランスで開催された日本酒コンクール「Kura Master2022」の「純米酒部門」で、プラチナ賞を受賞しました。受賞した銘柄は、「繁桝吟のさと純米吟醸」と「繁桝クラシック特別純米酒」。「吟のさと純米吟醸」は、地元である八女市で栽培された酒造好適米「吟のさと」が100%使用されています。製造・販売は八女市の酒造会社「㈱高橋商店」が手掛けました。
 コンクールは、平成29年から開催されているフランス人のための日本酒コンクールで、「食と飲み物の相性」を重点に置き、欧州市場へ日本酒をPRする場となっています。令和4年は5部門で、1,110点のエントリーがあり、うち45点が同部門のプラチナ賞を受賞しました。
 「吟のさと」などの酒造好適米は、食用米に比べて米の粒や中心部にある心白という部分が大きいことが特徴です。JA管内では、平成18年より試験栽培を開始し、JA生産組織「吟のさと研究会」が発足。順調に面積を拡大し、現在では八女市を中心に約30haを作付けしています。
 同商店では、「八女の日常の食事に適した酒づくり」をモットーに14人の蔵人が手造りで製造します。「繁桝」は、地元の居酒屋でも定番の銘柄で消費者からの人気も高いです。一方、酒米を使用した酒を安定的に供給しようと、現在香港や中国などアジア圏を中心に海外にも販路を広げています。同商店19代蔵元の中川拓也社長は「地元消費者の声を取り入れながら作り上げた酒が、海外でも通用したことがうれしい」と話していました。
 受賞した「繁桝吟のさと純米吟醸」は、米のうま味とふくらみを感じさせる味わいが魅力。720mℓで1,210円(税込)、アルコール度数は16%。「繁桝クラシック特別純米酒」はすっきりした味わいでさわやかな喉越しが楽しめます。720mℓで1,150円(税込)、アルコール度数は16%。地元の酒販店や、JA農産物直売所「よらん野」などでも購入が可能です。