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八女茶発祥地で献茶祭

 八女茶発祥の地として知られる黒木町笠原の霊巌寺で5月2日、八女市、JAふくおか八女、JA茶業部会黒木支部が「第59回献茶祭」を開きました。 
 八女茶繁栄の基礎を築いた「栄林周瑞禅師(えいりんしゅうずいぜんじ)」の遺徳をたたえるとともに、「福岡の八女茶」の更なる振興と発展を祈念しようと開催しました。毎年立春から数えて八十八夜にあたる5月2日に行っています。
 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、規模を縮小し、関係者約30人が出席しての開催となりました。
献茶祭では、皇風煎茶礼式総師範の平島光宣さんが注いだ新茶の献茶の後、黙とう、焼香などが行われました。
令和4年産の八女茶は、冬場の寒さにより芽に十分栄養が行き渡り、春先以降の温暖な天候にも恵まれ、順調に生育しています。中山間地の同町の茶園では、平坦地からやや遅れて5月上旬に出荷最盛期を迎える見込みです。
 八女茶は、令和5年に発祥から600年を迎え、また同年に開かれる「第77回全国茶品評会」が地元福岡県で開催されるとあって、産地の期待も高まっています。
 主催者代表あいさつで、三田村統之八女市長は「コロナ禍だからこそ、急須で入れた八女茶にゆったりと親しむ時間を大切にしてほしい」と話していました。
 八女茶は約600年前、中国への留学を終えた禅僧・栄林周瑞禅師が全国を旅していた途中、同町を訪れ、ときの鹿子尾村庄屋・松尾太郎五郎久家氏に種子を与え栽培・製茶法を伝授したのが始まりとされます。