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「幸せを運ぶ黄色い花」洋ラン出荷本格化

 JA洋ラン部会で、令和3年産オンシジュームの出荷が本格化しています。輸入物の洋ランが国内の流通のほとんどを占める中、JA管内は、国産では日本一の洋ラン生産量を誇ります。部会では主力品種「ハニードロップ」と「太陽の子」を出荷しています。ともに、黄色一色で柄のない優雅な花びらが特徴。葬儀需要からブライダル、フラワーアレンジメントなど幅広い需要があり、部会では、「幸せを運ぶ黄色い花」とキャッチコピーを付け10年前からPRしています。
 周年で同品種を栽培する同部会では、関西や関東、九州などの各市場に年間通して約100万本を出荷しています。同部会は、今年産を15人が作付け。黒木町で約26aに栽培する安達直喜さんの園地でも、連日収穫作業が続いています。安達さんは、部会の同品種について「輸入段階で傷みやすい外国産と比べると花持ちが段違いに良い。冬場は約20日程度咲き続けることができる」と話します。安達さんの園地では、ハウス内の換気や温度管理など、花が生育しやすい環境を作るため細心の注意を払っています。
また部会では、新しく伸びかけた芽の中から生長点を取り出し、無菌の培養基の中で増やす「メリクロン苗」を外部委託し、優良な株を安定して量産。高品質な花を市場に出荷しています。
 安達さんは「正月需要に向けて高品質な花を出荷したい。部屋などに飾って黄色い華やかさを楽しんでほしい」と話していました。