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産地にかんきつシーズン到来・極早生種「早味かん」出荷始まる

シャインマス旧園芸センターの施設に保管され供給される黒マルチカットをおいしそうに食べる児童
JAかんきつ部会で9月16日から、福岡県で育成した極早生種「早味かん」の出荷が始まりました。極早生種の中でも10度上と高い糖度を誇る「早味かん」。今年は8月中旬に全国的な豪雨に見舞われましたが、生育期の6、7月に降雨が少なく、天候に恵まれたこともあり、着果・食味ともに昨年を上回る高品質な仕上がりとなっています。

 同部会は今年、「早味かん」だけで生産量約1,000t、ミカン全体では約7,150tを目指します。9月下旬に出荷最盛期を迎え、10月中旬まで集荷が続く予定です。

 初出荷を迎えたこの日(9月16日)、八女市立花町北山のJAかんきつ選果場には約55tが持ち込まれ、選果員や糖度・酸度・腐敗センサーで厳密に検査された後、関東・関西地方の量販店を中心に全国の市場へ出荷されました。

 かん水量を減らしストレスを与えることで糖度を蓄える同品種。同部会では、透湿性マルチシートを使い土壌水分を制御し、早期の摘果で果実の大きさを揃えることで、糖度が高く高品質な「早味かん」作りに努めます。

今後は、糖度11度以上の「華たちばな」をはじめ、一定期間、低温貯蔵し濃縮された甘みが特徴の「蔵出しみかん」など、3月末まで出荷リレーが続きます。