女性グループWACがソバでおもてなし2019.07.19
後継者がいない畑の持ち主の依頼を受け、ソバ栽培に取り組む八女市の農業女性グループ「八女WAC研究会(樋口昌子会長)」が7月19日、八女市の農地で収穫した春ソバの試食会を開きました。
試食会には、八女市の三田村統之市長をはじめ、農政課職員、八女普及指導センター職員らを招き、WACが管理する10aの畑で収穫した春ソバ「春のいぶき」を使ったざるそばや会員の畑で穫れた農産物を使った料理をふるまいました。
同会は、八女市の農村地域の素材を生かし、加工品の試作および農産加工品等による地域振興の研究等を行い、魅力ある八女地域を目指すため、平成24年度に結成。WACとはWoman&Agricultureの略。現在6人の女性で構成しています。
同会が栽培するソバは、播種・収穫・脱穀まで、全てメンバーが手作業で行います。2年前からJAは、営農指導員による栽培指導や、組合員・直売所出荷者が利用できるよう、JA精米センター内に精粉機を設置するなど、活動を支援しています。WACが作るソバ粉は、AコープやJA農産物直売所「よらん野」などで販売しています。
また、同会はソバの消費拡大のためメニュー考案にも力を入ています。定期的にJAや同市などでの試食会を開き、加工品のヒントを得ながら6次化商品に向けた活動も展開しています。
この日の試食会では、ざるそばの他に地元の伝統料理「鬼の手こぼし」や会員の畑でとれた農産物を使った料理が食卓いっぱいに並びました。
樋口会長は「今日は会員の畑でとれた農産物だけを使ったさまざまな料理を食べてもらった。WACでは、魅力ある農産物の栽培、販売、消費を通じて、農産物を作る喜びや楽しさをPRしている。今後も八女地域の耕作放棄地の解消を目指しさまざまな活動をしていきたい」と抱負を語っていました。
