高品質で希少な味 サクランボ出荷本格化2019.05.16
JA管内の八女市黒木町で、5月1日から始まったサクランボの出荷が本格化しています。
JA管内でただ一戸サクランボを生産している井手新次郎さん・栄作さん親子の園地でも連日収穫作業に追われています。
井手さん親子は「紅さやか」「佐藤錦」「山形美人」「紅秀峰」の4品種を年間通して約400㎏出荷します。この日は旬を迎えた「佐藤錦」をJA黒木中央選果場に80パック(1パック100g)持ち込みました。5月下旬まで京都の市場に出荷されます。
JA産のサクランボは、赤い実の中に凝縮されたみずみずしい甘さが魅力です。糖度は平均15~25度になり、その品質の高さや希少性から市場では1パック700円の高値で取引されることもあります。
井手さん親子は約15aの無加温ハウスで栽培します。昼夜の気温差が激しい中山間地の気候を生かしながら、有機質肥料にこだわった栽培を20年続けている。ハウス内の風通しを良くし、果実に日光を適度に当てるなど着色管理に努めることで、張りと色艶のある高品質なサクランボを作り出します。
また、光の当たり加減を考慮したダイヤモンド型のパックに実を上にして詰めることで、サクランボを宝石に見立てた演出にもこだわっています。
井手新次郎さんは「今年産は暖冬や高温の影響で栽培管理が難しいが、品質は良好。味にこだわったみずみずしい八女産のサクランボを是非食べて欲しい」と話していました。