昔ながらのイチジク「桝井ドーフィン」出荷順調2018.08.10
JAいちじく研究会で、7月26日から始まったイチジク「桝井ドーフィン」の出荷が順調です。
「桝井ドーフィン」は、同研究会では、県育成品種の「とよひつひめ」に先駆け栽培されている昔ながらのイチジクです。「とよみつひめ」と比べると大玉で、糖度14~15の適度な甘味が特徴。プチプチした食感も魅力で、高齢の消費者を中心に根強い人気を誇ります。
平成30年産は、6月から7月の生育期の天候に恵まれ、果実肥大・色付きともに良好。台風や豪雨の被害も少なく高品質に仕上がっています。
この日(8月9日)は、JA黒木パッケージセンターに約30㎏が持ち込まれました。検査員によって糖度・規格など厳しく検査された後、JA農産物直売所「よらん野」や、鹿児島県など九州地方の市場を中心に出荷しました。8月下旬~9月上旬に最盛期を迎え、11月下旬まで25tの出荷を見込みます。
同研究会では、52人のうち18人が約2㏊に同品種を作付け。会員の約9割が反射マルチシートを導入し、色付きの向上を図っています。また、生産者自ら収穫後に家庭で選果選別することで、高品質なイチジク出荷や、選果場での作業省力化につなげています。
JA担当職員は「今年産は特に色付きが良い。『とよみつひめ』に比べると収量は少ないが、イチジク本来の食味が味わえるので是非食べて欲しい」と話していました。