食味良好 ハウスミカン出荷始まる2018.07.09
JAかんきつ部会温室みかん研究会で7月6日、平成30年産のハウスミカンの出荷が始まりました。8月上旬に最盛期を迎え、9月中旬まで例年と同量の約60tの出荷を見込みます。
立花町のJAかんきつ選果場ではこの日、生産者の立ち合いのもと初選果が行われました。選果作業員も含めて着色の状態や果実の形状など出荷規格等を入念に確認した後、糖度・酸度センサーと腐敗センサーを通し選別。約2・5tを関東や大阪・北海道の市場に出荷しました。
同研究会は5人で約130aを作付けします。かん水量を制限する「水切り」を実施しミカンに水分ストレスを掛けることで、消費者ニーズに合わせた小玉で甘く、濃い黄色のミカン作りに取り組んでいます。
今年産は、天候に恵まれ順調に生育。糖度12で食味良好の高品質なハウスミカンに仕上がっています。八女市でハウスミカンを20a生産する井上一夫さんは「ハウス内の温度管理に気を付けている。換気を小まめにしながら、おいしいミカン作りに励みたい」と意気込んでいます。
JA管内では、昨年8月に「第60回全国カンキツ研究大会」が開かれ、県内外からミカン生産者が一堂に会し園地を視察するなど盛り上がりを見せました。同部会では、今年度は9月中旬から極早生種「早味かん」の出荷が始まる予定で、ハウスミカンの出荷を皮切りに管内のミカン産地振興に更なる拍車をかけます。
古賀浩輝会長は「今後も台風など天候に気を付けながら、最後まで高品質なハウスミカンを出荷しよう」と呼びかけていました。