ミカンをアメリカ輸出、九州で初2017.01.24
JAかんきつ部会が1月16日、九州で初めてアメリカ合衆国(以下:米国)のハワイ州へミカン約220㎏を輸出しました。
平成28年7月の日米間の協議で、日米は九州からの温州ミカン輸出について、ミカンバエを対象とした検疫措置を含む輸出検疫条件に合意。福岡、佐賀、長崎、熊本の4県から輸出が可能となったばかりです。
これまで米国は、日本で発生するミカンバエの侵入を防ぐため、温州ミカンの輸入を本州と四国産に限定。九州の一部の県でミカンバエの発生が確認されているとして九州産は禁止していました。
同部会は、平成26年からタイ王国への輸出に向けて行っているミカンバエのモニタリング調査で無発生を確認しており、当JA管内のミカンは、米国が求める条件をクリアしています。
輸出したのは「青島温州」でサイズは直径8㎝以上とビックサイズ。冬場の青島は大玉もおいしく食味が良いのが特長です。アメリカでは、種がなく手で簡単に皮がむける温州ミカンは、テレビを見ながら簡単にむいて食べられると「TVオレンジ」という愛称で親しまれています。
松崎智明部会長は「外国からさまざまな作物が日本に入ってきている中、国内のミカン流通については出荷量の関係で価格差がある時期もあり、その中での輸出というのは一つの手だと考える。福岡八女のおいしいミカンをハワイの人々に食べていただきたい」と話していました。
現在、当JA管内のミカンはカナダ、台湾に輸出しています。