正月飾り「千両」の出荷始まる2016.12.13
JA花き部会で12月12日、花の少ない冬に赤くて美しい実をつけ、正月の縁起物としても人気の高い常緑樹「千両」の出荷が始まりました。
八女郡広川町の上広川選果場では、別名「草珊瑚」とよばれるほどの鮮やかな赤い実をつけた千両が集荷され、JA職員が葉色、ボリューム、実つきなどを基準に厳正に選別した後、大きな文字で「広川千両」と書かれた出荷箱に梱包し、関西の市場へ初出荷しました。
千両は、艶やかな深緑の葉を維持し、実を多くつけさせるためには、強い直射日光を避けて栽培することが必要。ハウスに寒冷紗などを掛け遮光しながら栽培します。現在、生産者2人が生産しています。平成28年度は、日中の日照時間が比較的少ない日が続くなど、天候にも恵まれ、生産量は若干減ったものの葉の色つきが良い高品質な千両となりました。出荷は14日までの予定です。
同町で千両を生産する田中健一さんは「今年の夏は曇りの日が多かったので、例年に比べ、特に葉色が良い。千両は名前のとおり縁起の良い花なので、正月には欠かせない花として、ぜひ皆さんに飾ってほしい」と笑顔で話していました。