タイ王国農業局植物防疫検査官がミカン園地を視察2016.09.29
タイ王国(以下タイ)への輸出に向けて取り組みを進めるJA管内の産地を確認しようと、タイ農業局植物防疫検査官がJA管内のミカン園地(立花町)や選果場を視察しました。
検査官らは、害虫ミカンバエの無発生を確認するモニタリング調査の実施状況やJA選果場での選果作業内容等を確認しました。
タイへのミカン輸出を目指し、JAやかんきつ部会は農林水産省門司植物防疫所や福岡県、八女市、JA全農ふくれんと連携し、平成26年から誘引剤等を使ったトラップ調査を続けてきました。20カ所の園地で調査を続けており、現在ミカンバエの無発生を確認しています。今後、10月末までトラップ調査を続け、その後データをタイヘ提供。タイの査察団が来日する予定です。
タイは、ミカンバエの寄主植物の日本産柑橘属生果実の輸入を禁止しています。輸出するには、生産地域においてタイ植物検疫法に係る告示に基づくモニタリング調査を行い、ミカンバエの無発生の確認の上、防疫所からの生産地域の指定を受け、さらにタイ側の認可が必要となっています。
タイ防疫検査官は「優れた生産技術や生産資材でミカンが生産されていると認識した。また、先進的な機械による選果作業行程にも感心した。今回の視察の結果をDOA(タイ農業局)に提出したい。病害虫も見当たらず素晴らしかった」と話していました。
JA担当職員は「検査官が来日したことでタイ輸出への期待がさらに高まってきた。今後もしっかりとトラップ調査を行い、早期の輸出に向け取り組んでいきたい」と話していました。