高品質「矢部りんどう」出荷始まる2016.07.01
夏季冷涼な矢部村で栽培する濃く深い青紫色が特徴のリンドウの出荷が、JA花き部会りんどう部で始まりました。6月29日には、「矢部りんどう」と大きく入った出荷箱に8分咲きのリンドウ計630本を丁寧に梱包し、福岡県内の市場へ出荷しました。
同部は、青紫色のリンドウのみを栽培しています。より濃い花の色や花数(段数)を向上させるとともに、高レベルの品質で統一するため種子の採取や育苗に力を入れています。出来の良い厳選したリンドウのみの種子を採取し、共同の育苗施設で苗を育てます。
平成28年産は、花数も多く花や葉の色合いも濃いなど状態が良く、青と緑のコントラストが際立つ高品質な仕上がりです。収量は前年度同様の約17万本を計画しています。
ピークは盆前の8月上旬と彼岸前の9月中旬で、10月中旬までの出荷を予定。現在、県内の市場を中心に出荷しており、JA農産物直売所「よらん野」には7月中旬から出荷します。
リンドウはこれまで仏花のイメージが強かったが、他の花々にはあまりない青紫色がアクセントになると、フラワーアレンジなどでのニーズが高まっています。
次年度、出荷者が1人増え4人になる予定で、堀下充部長は「出荷者が増えるので、これまで以上に市場にまとまった数量を出荷することができる。今年産の出来は良く、また、次年の出荷に向けた苗の状態も良く、次年も期待できる。今後も高品質なリンドウ栽培に励みたい」と話していました。