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商工会とJA青年部が共同企画の芋焼酎「素素人」が人気

八女産サツマイモを100㌫使用した焼酎「素素人」
(写真:八女産サツマイモを100㌫使用した焼酎「素素人」)
JA青年部黒木地区と、八女市商工会青年部が共同で企画した芋焼酎「素素人(そすと)」が、地元産焼酎として人気です。原料のサツマイモは全て八女産を使用。今年から八女市のふるさと納税の返礼品としても登録されています。平成18年に販売を開始し、現在では、地元の同市を始め、久留米市や福岡市の飲食店で取り扱われるなど、消費者から長く親しまれています。

 焼酎を製造するのは、同市黒木町の「後藤酒造場」。創業1677年から続く老舗酒造です。専務の後藤和夫さんは、商工会青年部員だった当時、地元産を使った芋焼酎を開発したいと仲間たちと企画。交流があり、サツマイモを栽培していたJA青年部員らに協力を依頼し実現しました。現在は、自身も所属する「八女市上陽町芋焼酎プロジェクト実行委員会」など地元農家らが収穫したサツマイモを使用しています。

 焼酎の原料には、イモ「黄金千貫」と米こうじを使用。清酒造りを主にする同酒造場では、一般的な焼酎と違い、日本酒と同じ黄こうじを使うことで、発酵が緩やかになり、より味がまろやかになるそうです。また、黒木町の藤の花から採取した酵母を使用しており、口当たりが良く、女性でも飲みやすい味わいに仕上がっています。

 「素素人」は、八女の方言「そうすっと」から命名しました。「地域住民が協力して作り上げた素朴な味」という意味も込められています。

 1本900mlで、八女市の観光物産館「ときめき」の他、黒木町の「グリーンピア八女」内でも販売されています。後藤さんは「地元産を使った焼酎なので、今後も黒木町を始め、地元八女での消費拡大に期待したい」と話しています。