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最高級八女茶が世界市場に進出!「八女伝統本玉露」ボトリングティー「YAME」が完成

 八女市や市の茶生産者などで構成する八女伝統本玉露推進協議会は3月24日、世界的なソムリエで東京農業大学客員教授を務めるフランソワ・シャルティエさんとコラボし、最高級の八女茶「八女伝統本玉露」を使ったオリジナルボトリングティー「YAME」を開発しました。発祥から600年を迎える今年に合わせて世界市場に売り込みをかけることで、八女茶の更なるブランド強化と消費拡大を図ります。
 ボトリングティーの価格は1本500㎖で2万5千円(税別)。フレンチなどの高級料理に合うようにと細かく味を調整しました。玉露のうまみが一番引き出される「氷出し」に近い技術で低温抽出し、殺菌したボトルに閉じ込め、ワイングラスで味わいます。八女伝統本玉露を安定した味で味わってもらうことや、ワインと同様の流通や取り扱いができることを考慮し、ボトリングという形にこだわりました。100本を製造し、今後はシャルティエさんの助力を得ながら米国や香港、ニューヨークなど高級レストランにPRし販路を開拓します。
 JAふくおか八女管内の八女市東部を中心に栽培される高級茶「八女伝統本玉露」は、平成27年に、全国で栽培される茶としては初めて「GI(地理的表示保護制度)」に登録されるなど、品質の高さが全国的に評価されています。同協議会では、平成28年から国内や米国、香港の関係者に対して八女茶のプロモーションを行っており、販売計画もありましたがコロナ禍などのため頓挫していました。シャルティエさんが昨年5月、同市を訪れ初めて八女伝統本玉露を飲み世界最高峰のワインにも似たうまみを感じて評価したことで、今回の開発プロジェクトが始まりました。ボトリングティーの味、ラベルデザインなどシャルティエさんの助言を得て、完成しました。
 24日には、市の健康増進施設「べんがら村」にて完成披露記者会見および試飲会が開かれ、同協議会の江島一信会長や八女市の三田村統之市長ら関係者約40人が出席し、料理とともに乾杯・試飲しました。
シャルティエさんは動画で「八女伝統本玉露の複合的で濃厚なうまみは、世界でも名高いアルザスのワインを彷彿とさせる。この体験は私の人生を変える大きな発見だった」とメッセージを贈りました。試飲した江島会長は「ボトリングティーの完成により、八女茶生産を次の世代へとつなぐ新たな一歩を踏み出していきたい」と意気込みを語りました。