TOPICS 新着情報

貯蔵庫の中で甘みを増した「蔵出しミカン」出荷始まる

 JAかんきつ部会で、1月23日から始まった「蔵出しミカン」の出荷が進んでいます。「蔵出しミカン」は、11月中旬から12月中下旬にかけて収穫した高糖系みかんです。園内には、シートマルチ栽培を行い糖度11度以上のミカンを専用の貯蔵庫で1~2カ月ほど貯蔵させることで、収穫時より酸度が下がり濃厚な甘みのある味に仕上がります。
 現在同部会では、立花町と黒木町の集荷場で集荷が行われており、直販の取引先を中心に2月下旬まで約200tを出荷します。同部会では現在、同品種を約50人が栽培します。令和4年産は、秋季の降水量が少なったことで糖度酸度も高く、貯蔵性の良い高品質な仕上がりとなっています。蔵出しみかんは、3月まで長期保管が必要になるため、部会では1月中旬に各貯蔵庫の貯蔵庫検査を行い、果実の貯蔵状態や果実品質を調査し出荷計画を割り当てます。また、出荷前には、生産履歴の回収を行い安全安心で高品質な貯蔵ブランドみかんの生産にも取り組んでいます。
 この日集荷場に持ち込んだ生産者の一人は「他のミカンにはない、濃厚でまろやかな味が蔵出しミカンの魅力。今年は収量が少ないが、高品質なものをしっかり出荷していきたい」と話していました。